VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月11日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇しましたが、VIX30Dより長い期間のVIX指標はほとんど変わりませんでした。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX30D以降は横ばいが続いています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数はVIX30Dが高く、先物第1限月も高止まりしています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
昨日は先物の数値はほとんど変わりませんでした。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.98と波乱の目安である1.0を割り込みましたが、依然として高止まりしています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が上向きであり、VVIX/VIXレシオ移動平均が下を向いているため手出し無用の状態です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-122万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
株価が上昇したうえで赤のインジケーターが多いのは原資産をロングしてカバードコールの売りだと考えられます。
まとめ
VIX30Dの高止まりが気になります。10月16日のVIX先物限月交代まで様子見がよいかもしれません。