VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年12月26日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは上昇し、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXはそれほど反応していません。低位置を保っています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
若干数値が上昇しましたがまだ幅は充分広いと言えます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物第1限月と第2限月の差が広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
少し反発して0.85になりましたが、基準の0.9を下回り低位安定と言えます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに数値は移動平均線よりも下にあり、間もなく移動平均線が下向きに変わるでしょう。
VVIX/VIXレシオは前日に比べて少し数値が下がりましたが許容範囲でしょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落す、株価下落方向にバランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均線を超えており、移動平均線が上向くのはまもなくでしょう。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-443万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが突出しています。
株価上昇に合わせてコール売りの返済買が顕著でした。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
まとめ
VVIX/VIXレシオ、SEKW/VIXレシオとも良いバランスに変わりつつあるため、前日からの晴れが継続していると判断します。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】