VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年9月3日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500は2%を超える下落で、VIXは反応し全体的に上昇しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
一気にスクイーズ状態になりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数はコンタンゴですが、指数が先物を上回る先物ディスカウント状態です。
先物第1限月はそれほど反応していないようです。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物第1限月と第2限月の差が1.12と狭くなりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を上回り警戒が必要です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに一気に上昇しました。VVIX/VIXレシオ移動平均線は依然として下向きのままです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWも上昇する、バランスの悪い状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+71万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
大きな下落の中、逆張りのプット売りが多かったと考えられます。
プット売りとコール売りが優勢で、ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
まとめ
S&P500が2%を超える下げでVIXが反応し、スクイーズチャートやVIX/VIX3MなどVIX系指標が大きく変化しました。
短期の下落なのか下落トレンドに入るのか今後見極めたいところです。