VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年6月26日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500が上昇し、VIX指数は全体的に下げました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅がさらに広がり始めてきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は0.91とほぼ横ばいで推移しています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落し、移動平均がフラットになりつつあります。
このVVIX,VIXの移動平均が下を向き、VVIX/VIXレシオの移動平均が上を向けばエントリータイミングと言えます。
現状はまとまった下落がなく、このまま推移すればエントリータイミングが訪れるかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWは横ばいです。SKEW/VIXレシオは移動平均を超えていないのでまだ様子見と考えられます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+212万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール買いが優勢でした。
コール買いは、昨日まで売られていたコールの買い戻しと考えられます。
本日の全体のデルタはロングとなっていますが、コール買いとプット売りによるものが多く、強い上昇を示すロングポジションに傾いているわけではないと考えられます。
まとめ
まとまった下落がないままVVIX/VIXレシオが好転する可能性を感じられます。