VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月7日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は上昇し、NASDAQは下落しました。
利下げ先送りを巡る懸念が後退し、引き続き相場を支えました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇し、VIX指数は全体的に低下しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は0.55と前日とほぼ変わらず足踏み状態です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回りました。安定してきたと言えるのではないでしょうか。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXは上昇しVIXは下落しているため、VVIX/VIXレシオが上昇しました。
VVIX/VIXレシオの移動平均は数日前から上を向いており、エントリータイミングが続いていると言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスが取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-596万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢で平常期の形と言えます。
まとめ
VIXタイムストラクチャーの幅が広がり、VIX/VIX3Mレシオも基準の0.9を割り込んでおりVIX指標は安定してきたため、安心してロングポジションを取れる環境であると言えそうです。