VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月20日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落しましたが、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX9Dが上昇しました。前日が非常に安くなっていたための自律反発のような買いでしょうか。
いずれにせよ低位置での変動なので市場が何か驚いている様子は見受けられません。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がった状態を維持しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が1.0まで広がってきました。
本日が先物の最終取引日です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を下回っていて、低位安定してきたようです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが上昇を続け、移動平均が明確に上向いてきました。上昇トレンドが終わりを迎える予兆でしょうか。
引き続き観察していきたいところです。<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが低下しSKEWは上昇しました。SKEW/VIXレシオについてはまだバランスが良い状態を保っています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+109万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢で平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売りは通常通りですが、ATMから+5%のデルタはロング(緑)については、前半株価が上がる過程でP531やP532のインザマネーのプット売りが積み上がったようです。
まとめ
VVIXの移動平均が明確に上向いてきましたので上昇トレンドの継続には注意信号かもしれません。