VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月27日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXの反応はほとんどなく、VIX9Dが下落しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が7%台と昨日とほぼ変わりません。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが下げ、VVIX/VIXレシオが上向きに変わってきました。
このままVVIX/VIX移動平均を超えれば再度リスクオンのサインが点灯します。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオはバランスが取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+51万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りが最も多いですが、ほぼ同数のコール買いがありました。
昨日からApr5’24C521の買いがランキング上位登場し、本日もランクインしています。
これらはコール売りの買い戻しの可能性が高いですが、明日のPCEや来週の雇用統計を意識した買いが入っているのかもしれません。
ATMから-5%のデルタロングはプット売り、ATMから+5%のデルタショートはコール売りと、典型的な形です。
まとめ
VVIX/VIXレシオが再度上昇すればリスクオンのタイミングと言えます。