VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月20日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
FOMCを通過し、ボラティリティが一気に低下しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX9Dの下落が顕著でした。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は6%程度です。
相場が安定すれば差が広がっていくでしょう。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
ここ数日は基準の0.9付近でウロウロしていました、昨日は0.85と基準を大きく下回り、直近の安値圏にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに大幅下落しました。
VIXは移動平均が若干下向きに代わりつつあります。
VVIXも移動平均の傾きがフラットになりつつあり、改善を期待したいところです。
VVIX/VIXレシオが移動平均線上にいて、ここから上向くかどうかが注目されます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは大幅に下落しSKEWは横ばい、SKEW/VIXレシオは移動平均を超えてバランスは悪くありません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+117万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
前日同様コール買いプット買いが上位を占めています。
ただしMar20の建玉が多く、FOMC通過を0DTEでヘッジしていたためだと思われます。
インザマネーのMar28’24C515の買いは、Multi Legではないためカバードコールのロールオーバーではなく、Askに対して買い向かっている上昇目線の取引ではないでしょうか。
まとめ
FOMCを通過したことで全体的にボラティリティが低下しました。
また、VIX/VIX3Mも数値が改善し、VVIX/VIXレシオの反転の兆しが見えてきました。