VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月16日(金)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
1月のPPIが前月比0.3%上昇し市場予想(0.1%上昇)を上回り、インフレ沈静化に時間がかかっていることが確認された模様です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXはそれほど反応していません。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的にほぼ横ばいで推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月は6%台となっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.9と基準の位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが横ばいから若干下向きに変わってきました。VVIXとVIXはともに下落しましたが移動平均ではほぼ横ばいです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWが急落し、SKEW/VIXレシオも生データは下落しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+101万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
通常期と反対で、ATMから-5%のデルタショートが多く、ATMから+5%のデルタロングが多くなっています。
+5%の緑はITMのプット売りかOTMのコール買いですが、デルタランキング上位にあるP502,P503,P501,P500などのITMプット売りによるものと思われます。
まとめ
VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオに目立った動きはありませんでした。