VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月14日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価上昇に伴いVIXは全体的に沈みました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態は続かず、再度幅が広がる状態に戻っています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムに戻りました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
再び先物第1限月と第2限月の差が広がり、安定状態に向かっているようです。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と波乱の目安である0.9まで回復しました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXの移動平均は上向き、VVIX/VIXレシオが下向きになっているのでバランスが悪い状態です。
株価下落に注意が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWもVIXも下落しました。SKEW/VIXレシオは移動平均を若干下回っていますが、数値のブレが少ない状態が続いています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+203万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りの次にコール買いが来ています。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売りで。
ATMから+5%のデルタロングについては、コール売りの買戻しが増えたものだと思われます。
Apr19’24P480の買いは下落に対する備えかもしれません。
まとめ
2月13日の大幅な下落の影響は続かず、VIX各指標は安定に戻りつつあるように見えます。