VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年1月22日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウは初の38,000円到達です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇しましVIXはそれほど反応していませんが、9DAYがVIXと同じ程度まで上昇しました。
今後の米国の経済指標発表のためのヘッジでしょうか。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYだけが反応している様子が分かります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが下落し、良い形に向かって改善しているように見えます。
VVIX/VIXレシオが上向きに反転する日も近いのではないかと感じます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落し、SKEWも下落しました。
SKEW/VIXレシオは移動平均を超えていて順調です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-188万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売りによるものと思われます。
ATM+5%が赤(コール売り)、ATM-5%が緑(プット売り)という順調の相場のようにみえます。
満期ごとのデルタの推移は遠い満期も取引差ボリュームがあるように見えますが、縮尺が日々フィッティングされているためです。
取引は100万も到達しておらずボリュームは小さいです。
まとめ
VVIXが底を打つ傾向甲が見え始め、VVIX/VIXレシオが上向きになりリスクオンのタイミングが近づいているようです。