VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月21日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
前日調整で下げたため反発したようです。
PCEの結果はインフレ鈍化を示したことが好感されたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは昨日より収まってきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレプレミアムですが長期の数値は逆転しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
コンタンゴ率は7%台と満期まで遠い現状では悪くない数字と感じます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
少し上昇してきましたが今日は落ち着いています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84と若干反応しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが反応しているため、高値警戒感が出ているのかなと感じます。
安くなったプットを仕込んでみるのも面白いかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWもバランスが崩れてきて、このまま上昇一辺倒ではなさそうな気配があります。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+160万枚ちかく買い圧力がオプション側にありました。
コール売りとプット売りが上位にいて、相場上昇したためコール売りの買い戻しがあったため全体的にプラスになったものと考えられます。
注意したいのはJan19’24C470が買われている点が気になります。
実需の買いかヘッジかですが、フローを見ると取引は自動執行でAskで入っている=オプション買いをしていることになり、マーケットカメレオンでは積極的な買いだと捉えているようです。
スマイルカーブ的にもC470はIVが低い所です。
この取引が今後の動向を示しているのか、引き続き注意してみておきたいポイントです。
まとめ
米国がクリスマス休暇に入るため、株価が上昇した隙に安くなったプットを入れるのも良いでしょう。