VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年8月1日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは上昇しましたが、S&P500とNASDAQは下落しました。
キャタピラーの決算発表による上昇がけん引したようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
前日より少し浮かび上がりましたがほとんど変わらずです。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数と先物の位置関係は従来と変わらず先物プレミアムで問題がありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は8%台と少し狭まっている印象ですが、それほど悪い数字ではありません。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYとVIXが少し反応していますが幅が広いのは変わりがありません。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
昨日と数字は変わらず、特に懸念は感じられません。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオの移動平均が原資産と順相関していない点が気になります。
ただしこのレシオの下げがVVIXの急低下によるものなので、悪い兆候ではないように思えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWは安定しており、SKEWとVIXのバランスについては問題が無いように見えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-475万枚を超える売り圧力でした。
昨日の値動きはスタートしてからコール売りとプット売りの展開で、結局上値が抑えられたのでコール買いが入ってこなかったため、コール売りが最も多くなったと思われます。
ほとんどが短期のオプションですが、10日や30日の満期ものが取引されているのは気になる点です。
まとめ
NYダウは上昇していますが鈍化し始めており、VVIX/VIXレシオはS&P500については調整が入る兆候を先取りしているのかもしれません。