VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月7日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは上昇しましたが、S&P500とNASDAQは下げました。
ハイテク系が足を引っ張った模様です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフです。青が最新日を示しています。
前日とほとんど変わらずです。
指数と先物の位置関係を示すグラフです。
指数と先物関係は変化がほとんどありません。指数と先物の関係は先物プレミアムで変化がありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差が開いてきました。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
開いた状態なので異変はありません。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.81と非常に低い値となっています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの移動平均とVIXの移動平均がともに下向きに変わっており、VVIX/VIXレシオは上向いており株価上昇を期待できるのではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWは少し上がりましたが、VIXが下げてSKEWが上がり、SKEW/VIXレシオは移動平均を上回っており順調です。
MOVE指数
債券のボラティリティを示すMOVE指数です。
独自に作成した米国債イールドカーブを時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-440万枚のショートポジション相当の取引がありました。
1番上にはプット売りが来ていて、S&P500が下げたためにプット買戻しの分がマイナスを増やしているのが原因でしょう。
しかし短期銘柄だけではなく長めの限月のオプションも売られているのが気になる点です。
赤が立つときは相場の転換点になることもあります。今後の動向に注目です。
まとめ
VIXの各指標はすべて好転しているので、S&P500が強い上昇をしていない今のうちに仕込むのも良いでしょう。