VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月11日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しています。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
1DAYだけ少し上昇したのはCPIの影響を考慮した1日のヘッジでしょうか。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差はまだ6%台と依然として低い状態です。
第1限月の先物が買われているようです。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズの状態は、短期物は上昇していますが他は下落しており幅が広い状況が続いています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9に近い位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXがともに上昇しているので今手掛けるのは注意が必要です。
<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係もバランスが崩れているように見えます。
<TradingView提供のチャート>
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
オプションは140万枚相当の売り圧力がありました。
今回はSPYではなく構成の銘柄で売りポジションが多かったようです。
昨日は最も多かったのはコール売りです。
コール売りの買い戻しはさほどありませんでした。現物があって利食いをしたのでしょうか。
上昇しているときにコール売りが増えるのは回転が効いていて良い兆候ですが、昨日は満期が長い銘柄を中心に取引されていました。
短期が少なくて長期的にコール売りが目立っているようです。
<Marchet Cameleon提供>
まとめ
現状はVIXの数値自体は問題ありませんが、VVIXとVIXが上昇しているのでエントリーするにはまだ注意が必要かと思われます。