VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年4月11日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年4月11日~4月12日朝の概況
NYダウ、S&P500は小幅上昇、NASDAQは下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXタームストラクチャーの位置関係は特に変化はありません。コンタンゴ率は6.31%と少し狭くなりました。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
指数と先物の位置関係もきれいなコンタンゴで先物プレミアムです。
タームストラクチャーは4月6日を底に若干上昇しており、30日と9日が高く推移しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
スクイーズチャートで見ると3か月以上の指標は下がっているのに対して30日と9日が高くなっていることが分かります。
雇用統計や本日12日のCPI発表を前にしても特筆すべき反応ではありませんでした。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオは0.91と、0.9の基準を超えています。
3か月に対して30日VIXが反応し始めている表われです。
VVIX/VIXレシオ
VVIXとVIXの移動平均は右肩下がりでVVIX/VIXレシオは依然として下がっていますが、中身を見ると悪い形ではありません。
日足で見ると上昇し始めている傾向があるのが気を付けたいポイントですが、特筆すべき変化は見られません。
<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWは上昇しています。
SKEW/VIXレシオは悪くなっておらず依然として移動平均の上の方を推移していますが、若干下げ始めてきます。
移動平均を割り込むと注意しなければならないポイントと言えます。
現在はそれほど悪化は見られません。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
440枚のロングポジション相当のオプション取引がありました。
内容を見るとコール売りが多い傾向があります。
S&P500の上昇が遅く、コール売りで押さえているのかもしれません。
マーケットセンチメントはBullishですが、内容を見るとそこまでの強さは感じられません。
<Marchet Cameleon提供>
まとめ
VIX/VIX3Mが0.91となった点と、VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオは悪い形状にはなっていませんが、VIXやVVIXが下げ止まっている点は気を付けたいところです。