VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年4月5日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年4月5日~4月6日朝の概況
経済指標が弱いことが好感されていましたが、金利が下がってもハイテク企業は業績相場に戻ってきて悪い情報が入ると身構える相場にテーマが変わってきたように感じます。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは19.08ポイントと若干上がりました。VIX9Dは16ポイント台まで下落しました。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
タームストラクチャーは指数と先物がきれいなコンタンゴ状態です。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
明日雇用統計を控えていて不安定要素から9DAYが上昇してもおかしくないと思いますが、まだ9DAYは反応していないようです。
VIX/VIX3Mレシオ
まだ0.9を割り込んだままです。
VVIX/VIXレシオ
9日移動平均は変化がありません。
VVIX/VIXレシオが少し下がってきましたが押し目で戻す可能性もあります。
VVIXが反転し始めると一旦手仕舞いのサインかもしれません。
<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWは右肩上がりの上昇なので悪くない形です。
この形はVIXが低下してSKEWが上昇するために生じます。
SKEWが高くなったらブラックスワンの前触れかと身構えるかもしれませんが、SKEWは高いから下がるという因果関係はないように思え先行指標にはなりにくいと考えます。
MOVE指数
<TradingView提供のチャート>
SPYのオーダーフロー
973万枚のロングポジションです。
株式の4倍の取引高を示していますが、実際に株式はショートしてオプションでロングにしている可能性もありますので必ず株価が上昇するとはぎりません。
ロングポジションの中で一番取引されたのはプット売りでした。
4月28日の満期が先のインザマネーの取引が目立っています。
機関投資家は売買が交錯しているように見えます。
カバードコールをしているのは10日から30日の残存日数のコールを使われているのだと考えられます。