【米国市況天気予報】9月16日(月)今は晴れに向かっているがFOMCには注意

投稿者名:守屋 史章  金森 雅人

VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年9月16日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)

 

米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)

昨日はNYダウ、S&P500は上昇しましたが、NASDAQは下落しました。

NYダウ

<TradingView提供のチャート>

S&P500

<TradingView提供のチャート>

NASDAQ総合指数

<TradingView提供のチャート>

VIX指数とVIX先物の関係

独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ

青が最新日を示しています。

昨日の株価は上昇しましたがVIX9D,VIX30Dが上昇しました。17日~18日にかけてのFOMCを見据えたヘッジと思われます。

VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート

独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。

若干狭まりましたが、身構えるほどではありません。

<TradingView提供のチャート>

指数と先物の位置関係を示すグラフ

指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しています。

期先のほうが先物価格が指数より低い先物ディスカウント状態ですが、次第に解消されていくものと思われます。

<vixcentral提供のチャート>

VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅

青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。

前日に比べて若干先物価格が上昇しています。

先物第1限月と第2限月の差が1.48と広がってきました。

<vixcentral提供のチャート>

VIX/VIX3Mレシオ

VIX/VIX3Mレシオのグラフです。

0.86と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。

<TradingView提供のチャート>

VVIX/VIXレシオ

VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。

VVIX、VIXともに移動平均が上向きから水平に、VVIX/VIXレシオ移動平均が水平に近づいてきました。

VVIX、VIXの移動平均が下を向きVVIX/VIXレシオの移動平均が上を向いたらエントリーのタイミングですが、まもなく条件が揃うでしょう。

<TradingView提供のチャート>

SKEW指数

SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。

VIXが横ばいでSKEWが上昇しました。比較的バランスの取れた状態です。

SKEW/VIXレシオは移動平均を超えましたが少し頭をもたげている点が気になります。

<TradingView提供のチャート>

債券のボラティリティを示すMOVE指数

 

<TradingView提供のチャート>

独自に作成した米国債イールドカーブ

時系列に整理しました。青が最新日です。

SPYのオーダーフロー

SPYのオーダーフローです。

-166万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。

プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。

フローを見ると赤(コール売り)が一辺倒であり、S&P500の上昇でコール売りが出た模様です。

この場合は市場参加者が安心感を示していると考えられる良い兆候です。

<Marchet Cameleon提供>

まとめ

VVIX/VIXレシオは間もなくリスクオンのエントリータイミングを示唆する形となります。今は晴れに向かっていますが遠くの空に雨雲がある(FOMC)状態と言えそうです。

 

 

 

 

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守屋 史章(もりや ふみあき)株式会社M&F ASSET ARCHITECT 代表取締役
【著者情報】
守屋 史章(もりや ふみあき)
株式会社M&F Asset Architect 代表取締役
オプショントレード普及協会 主宰
宮崎県出身。
慶應義塾大学法学部法律学科卒、同法学研究科修士課程修了

個人投資家として企業数社に投資し、ビジネスオーナーを務める傍ら、証券などへの投資をも手掛ける。投資におけるオプション取引を普及させることを目的に、金森雅人氏と共同でオプショントレード普及協会を設立。短期トレーディングから長期運用まで幅広い投資ニーズをかなえる資産運用を研究している。
「オプションについて話せる仲間が見つからない」という孤独になりがちな投資の研究と意見交換を行える会員制のメンバーシップを中心に、個人投資家目線だからこその目からウロコの独創的アイデアと分かりやすい解説で、「わかる」「できる」をサポート。
資産運用を始めたい方へのバックアップや資産運用教育セミナー等を定期的に開催し、手厚いサポートと実直さで幅広い層から支持を得ている。
JPX(日本取引所グループ)主催のセミナー講師として登壇多数。日本におけるオプション取引の草分け的存在。
 

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