VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年5月3日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
雇用統計を通過したことで安心感が広がりVIXは全体的に下落しました。
特にVIX9Dの下落が顕著です。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は0.50と徐々に広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.8と基準の0.9を下回りました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXの移動平均が下を向き、VVIX/VIXレシオの移動平均が上向いてきました。エントリータイミングと言えるでしょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇するバランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+197万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
高寄りしたため、強めのデルタロングに傾けるべく深めのプット売りがでましたが、その後一旦押しが入り、その後もヨコヨコだったため、買い戻しを余儀なくされたか、あるいは役割を終えたための決済買い戻しが起こったと考えられます。
まとめ
VVIX/VIXレシオが上向きエントリータイミングを示唆しています。