【米国市況概況】4月10日 VIX系指標の悪化により再び警告を示すサイン

  • VIX
投稿者名:守屋 史章  金森 雅人

VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年4月10日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)

米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)

昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも大幅に下落しました。

CPIが予想を上回る結果となり利下げ時期が遅れるとの見方から長期金利が上昇し株価が下落しました。

NYダウ

<TradingView提供のチャート>

S&P500

<TradingView提供のチャート>

NASDAQ総合指数

<TradingView提供のチャート>

VIX指数とVIX先物の関係

独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ

青が最新日を示しています。

昨日のCPIを通過したことでVIX1Dは若干下がりましたが、株価の大きな下落によりVIX全体が浮き上がりました。

VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート

独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。

再度幅が狭まる方向に変化しています。

<TradingView提供のチャート>

指数と先物の位置関係を示すグラフ

コンタンゴ状態は維持しているものの、VIX9Dが先物第1限月より高くなっています。

<vixcentral提供のチャート>

VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅

先物第1限月よりVIX指数が高くなりました。注意が必要なサインです。

<vixcentral提供のチャート>

VIX/VIX3Mレシオ

VIX/VIX3Mレシオのグラフです。

0.93と基準の0.9を再び上回りました。

<TradingView提供のチャート>

VVIX/VIXレシオ

VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。

VVIX、VIXともに大幅上昇しています。VVIX/VIXレシオが移動平均を超えてきました。

VVIX、VIXの移動平均も明らかに上を向いており、リスクオンするにはまだ先のように見えます。

<TradingView提供のチャート>

SKEW指数

SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。

VIXが上昇しSKEWが下落しました。悪い方向にバランスが取れている状態です。

<TradingView提供のチャート>

債券のボラティリティを示すMOVE指数

 

<TradingView提供のチャート>

独自に作成した米国債イールドカーブ

時系列に整理しました。青が最新日です。

SPYのオーダーフロー

SPYのオーダーフローです。

+204万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。

通常はプット売りとコール売りが最も取引されますが、本日はコール買いが最も多く取引されています。

ボリュームは小さいですが満期まで10日~30日や30日~60日のオプションも買われているようです。

<Marchet Cameleon提供>

まとめ

CPIの結果から長期金利が上昇してS&P500が下落し、スクイーズチャート、タームストラクチャー、VIX/VIX3Mについても再び警告を示すサインが出ています。

 

 

 

 

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守屋 史章(もりや ふみあき)株式会社M&F ASSET ARCHITECT 代表取締役
【著者情報】
守屋 史章(もりや ふみあき)
株式会社M&F Asset Architect 代表取締役
オプショントレード普及協会 主宰
宮崎県出身。
慶應義塾大学法学部法律学科卒、同法学研究科修士課程修了

個人投資家として企業数社に投資し、ビジネスオーナーを務める傍ら、証券などへの投資をも手掛ける。投資におけるオプション取引を普及させることを目的に、金森雅人氏と共同でオプショントレード普及協会を設立。短期トレーディングから長期運用まで幅広い投資ニーズをかなえる資産運用を研究している。
「オプションについて話せる仲間が見つからない」という孤独になりがちな投資の研究と意見交換を行える会員制のメンバーシップを中心に、個人投資家目線だからこその目からウロコの独創的アイデアと分かりやすい解説で、「わかる」「できる」をサポート。
資産運用を始めたい方へのバックアップや資産運用教育セミナー等を定期的に開催し、手厚いサポートと実直さで幅広い層から支持を得ている。
JPX(日本取引所グループ)主催のセミナー講師として登壇多数。日本におけるオプション取引の草分け的存在。
 

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