VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月26日(月)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXはそれほど反応していないようです。
VIX9Dだけが若干高くなりました。2月29日のPCE発表の備えてでしょうか。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX9Dだけが上昇しているのが分かります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は6%台とほぼ変わらず。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と、基準と同じ位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
S&P500が上昇していますがVVIX/VIXレシオは引き続き下向きです。
VVIX移動平均は下落し始めましたがVIXの移動平均はまだ上昇にあるので、VIXが今後低下することに期待します。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWは一時期の急騰を過ぎた後は安定してきています。SKEW/VIXレシオは変動幅が小さい状態が続いています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+232万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売りで、ATMから+5%のデルタロングになっている要因はFeb26’24C510とMar01’24C508が買われているためと考えます。
まとめ
VIX/VIX3Mも基準の0.9まで回復し、市況は徐々に平穏に戻りつつあるようです。
VIXがこのまま低下していけばVVIX/VIXレシオも反転してくるので、そのタイミングがエントリーチャンスと考えられます。