VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月21日(水)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は上昇しましたがNASDAQは下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX1Dが急騰しました。エヌビディア等の決算を意識した短期ヘッジでしょうか。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅は横ばいで推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態ですが指数と先物がほぼ同一の数値となっています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月よりも指数が上回っている状態であり、平常期とは言えない形になってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.95と昨日よりもさらに高まりました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXとも移動平均は下落、VVIX/VIXレシオも下向きの状態です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を割る状況が続いています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-291万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ているので平常時の姿ではありますが、中身を見るとATM-5%のデルタショートポジションが多く、プット売りと相殺されています。
要因はインザマネーのコール売りのほかに、中期的に下落のヘッジとして買われているApr30’24P485も影響していると思われます。
まとめ
VIX系各指標は軟調で、しばらくは調整局面が続くのではないでしょうか。