VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月28日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
PCEの結果待ちで上値を追っていけない状況でしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは昨日とほぼ変わらず、PCEを控えて9DAYが高い状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムで安定しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
コンタンゴ率は昨日より狭まっていますが充分に広いと感じます。
VIXに関しては安心感が漂っている感じでしょうか。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYのみ反応しており、他の数値は順調に幅が広い状態です。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.83と基準の0.9を割り込んだ状態を維持しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオの生データが若干落ち着いてきた点が気になります。
VVIXが低位置にいるので今後上昇に転じたところがリスクオン終了の合図ではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
バランスは悪くない状態だと感じます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+250万枚をこえる株のロング相当の圧力がオプション側にありました。
コール売りとプット売りが上位に来ており、通常運転の時に出る特徴です。
典型的なパターンであるためオプションのフローに特殊な出来事は無いように感じます。
ただし10日~30日の銘柄がロングポジションでデルタ+250万という出来高が気になります。
権利行使価格C430とP430でシンセティックロングポジションを取っているものと思われます。
このポジションは株のロングに相当し、株をロングするのと異なり同じ100株相当のポジションがオプションで組めるので資金効率が高回ります。
まとめ
取引の参加者たちは身構えている様子は感じられず、まだ安定的な姿をしていると考えられます。