VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年8月30日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも小幅な上昇でした。
ADPの雇用情報が悪く、労働環境のひっ迫が緩和されて金利上昇が一服すると好感された模様です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは全体的にさらに下がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物との関係は先物プレミアムであり問題はありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は9%台に広がってきました。
コンタンゴチャート
8月のお盆過ぎの下げから回復傾向にあります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態はさらに広がってきています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を割っており問題ないと考えます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが大きく下げていて、VIXも下げたためVVIX/VIXレシオの実体は上向いてきました。
リスクオンの状態でいいのではないかと考えます。
VVIX/VIXレシオの移動平均レベルでもまもなく上昇に転じると思われます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXのバランスは良い状態です。
SKEWの数値が上がっている理由はVIXが下げているから計算上で上がったように見えるだけです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-933万枚の売り圧力が掛かっていました。
中身を見るとコール売りが優勢でした。
チャートを見ると前日よりも高いところでスタートしてそのまま推移したが、コール売りがプット売りよりも優勢でした。
満期5日以内のデルタボリュームが際立っています。
リスクオンを示しているように思えます。
9月8日満期のアウトオブザマネーのC454買いがまとまって入っているのが何を意味するのか気になる所です。
まとめ
VIX系指標は軒並み好転している状態です。