VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年8月28日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
ジャクソンホール会議でのパウエル議長発言が想定内だったということでしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXはイベントを通過し全体的に下がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ且つ先物プレイミアムの状態です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は6%と徐々に広がりを見せています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートではまた広がりを見せています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と前日よりは上がっていますが0.9の基準は割っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは下向きですが、VVIXはすでに下を向き、VIXの移動平均も下向きになりそうです。
VVIX/VIXレシオが上向きになればリスクオンと言えるのではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を上回ったのでバランスは改善されたようです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+700万枚相当の買い圧力がオプションにありました。
昨日の取引量は平均より少なかったのですが、ブル型に偏っていたことを示しています。
中身を見るとインザマネーのプット売りが入り、利食いのためにプット買い戻しをしていると思われます。
昨日の値動きをトレースしているだけで、何か示唆するものではありません。
典型的な上昇気流の中でプット売りが優勢であったということでしょう。
満期は5日以内のものが多く、インザマネーのプット売りとアウトオブザマネーのプット売りで大半を占めています。
まとめ
VVIX/VIXレシオを除いてほぼ改善してきているので、リスクオンできるタイミングが近くなりそうです。