VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年4月27日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年4月26日~4月27日朝の概況
NYダウ、S&P500、NASDAQの状況です。
相場は3指標とも上昇しました。
一喜一憂の相場が続いています。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは第1限月と第2限月のコンタンゴ率が10%以上開きました。
VIX期近先物を買ってVIX期先先物を売ってコンタンゴ率が戻るのを利益に変えるという作戦も取れるかもしれません。
期近買って期先を売るので、期近がさらに下げるようだとまた裂きになるので気を付けなければいけません。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
VIX9Dが下落してコンタンゴに近くなりました。指数と先物は先物プレミアムで形は変化がありません。
昨日まで高かった指数が落ちてきた様子が見えます。
VIX1Dは上がって終わりました。
VIX1Dの5分足です。
引けで翌日満期物が100%になり、寄付きでは残り6時間なので翌日満期物が25%含まれています。
このチャートだけでは判断できませんが、1日オプションは売り方向で取引されるのが多いという報道があります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
再度広がっていますが、幅が広がったエリアは過ぎ去ったようです。
VIX/VIX3Mレシオ
まだ基準の0.9は割り込んでいます。
VVIX/VIXレシオ
生データで見るとVVIXは下げていますが、移動平均ではまだ落ち込んでいません。
下がりきるか、ただの押し目となるか今後に注目です。
SKEW指数
SKEW/VIXレシオは移動平均で跳ね返されました。
VIXが下げてSKEWが上がる形はよくあるので、今回のSKEWの上昇は問題ないと考えます。
SKEW/VIXレシオは最高でも10pt程度なので、高すぎることには注意しましょう。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
765万枚のデルタロングポジションです。
コール買いは、コール売りの買戻しである可能性が高いのではないかと考えます。
短期の0DTEがほとんどなので、コール売りの買戻しではないでしょうか。
プット売りは相場上昇に合わせてOTMのプット売りをすることでボラティリティの低下とセータをもらいながらプットを売っているものと思われます。
今回はプット売りが強かったのでデルタロングポジションにつながったようです。
まとめ
相場が大きく上昇し、VIX系指標は悪い状況から脱しているように見えます。
VVIX/VIXレシオについてはまだ好転していません。
SKEW/VIXの関係を見るとバランスが取れているようですが、後追い指標なので結果良好だったということが分かる程度でした。