VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月4日(月)の米国市場の様子を分析しています。
(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも小幅に下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXはそれほど反応していないようです。VIX1Dがさらに下落した一方でVIX9Dが少し上昇しました。
週末の雇用統計のヘッジ目的と思われます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
横ばいの状態が続いています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が7%台で数日変わらない状況が続いています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.89と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIX共に移動平均が明確に下向きになっていおり、VVIX/VIXレシオの生データが移動平均を超えてきました。
なお、VVIX/VIXレシオの詳細な解説を有料セミナーで行いました。
動画の一般販売をしていますので興味がある方はこちらを確認ください。
https://shop.option-trade.jp/vix-option-basic/
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇してSKEWが下落する状態であり、バランスは若干悪いですが生データが移動平均を超えているので安心感があります。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+393万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
アットザマネーから+5%のデルタショートは、コール売りに対して、インザマネーのプット売りとややアウトオブザマネーのコール買いが相当程度入っており、売り買いが交錯して若干赤が優勢だったようです。
まとめ
VVIX/VIXレシオの生データが移動平均を超えて上昇基調にあるためエントリータイミングを図っても良い状態です。