VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年2月3日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落し、VIXについては特に日数が短い銘柄の上昇が顕著でした。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が狭まるスクイーズ状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数はVIX9Dが高く、コンタンゴの形が崩れています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
指数が上昇し先物ディスカウント状態になりましたが、先物は前日比よりも低下しておりそれほど反応していません。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.95と基準の0.9を上回り警戒水準です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXともに上昇し、VVIX/VIXレシオが大きく下落しました。VVIX/VIXレシオ移動平均も下向きが顕著になりました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落する、下落方向にバランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオも大きく値を下げています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+675万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
株価が下落した後に下げ止まり、反転を見せたところからインプライドボラティリティの上昇を取りに行きデルタもロングで取り出せるプット売りが優勢でした。
先週末にヘッジとして取引が増えていたプット買いの反対売買も含まれている可能性があります。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
VIX指数が先物を上回る先物ディスカウント、VIX/VIX3Mも基準の0.9を超え、その他VIX系各指標も崩れていて「雨」と判断します。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】