VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年4月3日(木)の米国市場の様子を分析しています。
日本時間4月4日(金)8:00時点のデータです。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
株価が下落しVIXが大きく反応しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スパイク形状となりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期近が高いバックワーデーションの姿をしています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物が指数よりも低い先物ディスカウントで、かつバックワーデーション状態になり相場が荒れている形です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
1.10と波乱の目途の1.0を大きく上回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VIXが上昇しVVIX/VIXレシオは低下しました。VVIXは横ばいです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWは下落する、下落トレンド見られるバランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
※マーケットカメレオンの不具合で、株価以外は米国時間1時までのデータとなります。
+197万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとプットの買い戻しが優勢でした。
原資産をショートしプット売りを行い、権利行使価格に近付いたため買い戻してさらに遠くの権利行使価格を売っていると考えられます。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
関税問題で市場が混乱し、大雨は継続です。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】