VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年1月13日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は上昇し、NASDAQは下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇しましたが、VIXの反応は薄く前日とほぼ変わらない水準を保っています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX9D以外は全体的に下落していますがスクイーズ状態を保ったまま推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしていますが、先物は指数より低い先物ディスカウント状態です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物価格は大幅に下落しました。指数が高止まりしています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.94と基準の0.9を上回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの上昇が一服しましたが、VVIX/VIXレシオは下落しており移動平均線も下向きのため引き続き警戒が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは横ばいですがSKEWが大幅に上昇しました。
プットとコールのバランスが大きく崩れたことを示しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+699万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
0DTEのプット売りとコール売りが優勢であり、コールの買い戻しも顕著でした。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
VIX先物は低下しましたが、依然として先物ディスカウント状態でありVIX/VIX3Mも0.9を超えており、各指標の改善が見られないため「雨」が継続しています。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】