VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年12月9日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しVIXが全体的に浮かびました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が狭まりました。スパイクする前兆と同様な形ですが、これからどのように変化するか注視する必要があります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
VIXの上昇に合わせて先物価格も全体的に上昇しました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.83と基準の0.9を下回っていますが前日から比べて急上昇しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きですが、VVIXの実体が浮かび上がってきました。
VVIX/VIXレシオが下向きになりましたが移動平均はまだ上向いているため心配するほど悪化はしていません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWも下落する、悪いほうにバランスが取れた状態です。SKEW/VIXレシオが移動平均を割り込み始め警戒が必要です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-608万枚を超える株式のうり圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
SKEW/VIXチャートが下を向き始め移動平均を割り込んでいるため警戒が必要です。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】