VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年8月22日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500は下落し、VIXは反応して上昇しました。直近では高値圏にあります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が狭まり始めており注意が必要です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態ですがVIX30Dが先物よりも高い先物ディスカウント状態となりました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が2.00と縮小してきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.91と基準の0.9を若干上回り、警戒が必要です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きですVVIX/VIXレシオの移動平均はまだ上向いているため強気は継続ですが、VVIX/VIXレシオの生データが移動平均を下回り始めたため警戒する必要が出てきました。<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇しSKEWも上昇する、バランスが悪い状態です。SKEW/VIXレシオは移動平均を下回る直前まで下がってきており、警戒が必要です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-725万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でした。
相場の下落に合わせた0DTEのコール売りで、短期的な利益を確保するトレーディングが中心だったと考えられます。
まとめ
VVIX/VIXレシオは強気サインは継続しているものの、頭をもたげてきており転換点になるかもしれません。
また、VIXタームストラクチャーの上昇と先物ディスカウント、VIX/VIX3Mが節目の0.9を超えているため、上昇トレンドの終焉は近い可能性があり警戒が必要です。