VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年4月3日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは小幅下落、S&P500、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇したためVIX指数は全体的に下がりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
前日のスパイクの予兆は引き続かず、また幅が広がる方向に変わっています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が4%台とさらに縮まってきました。
限月ごとの差が小さく、一直線に見えます。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と基準上にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
前日上昇したVVIXとVIXは少し下落しました。VVIX/VIXレシオは引き続き低い位置にいます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下げましたがSKEWも下落し、逆相関が崩れているようでバランスはそれほど良くありません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+237万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングはプット売り、ATMから+5%のデルタショートはコール売りと、典型的な形です。
Ari12’24C518が買われているのは雇用統計等イベントを通過した後の買い目線でしょうか。
この取引以外は短期のトレーディングが中心であると考えられます。
まとめ
昨日のS&P500は小幅に上昇しており、VIX指数は下落しましたがその他の指標にはさほど変化はありませんでした。