VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年4月1日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は下落しましたがNASDAQはわずかに上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落し、VIX9DとVIXが高くなりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX9Dの上昇が顕著であることが分かります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は5%台と縮まってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回っていますが前日と比べて若干高くなりました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIX共に上昇しました。
VVIX/VIXレシオが下向きを継続しているので株価下落に注意が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇しSKEWが下落する、下落方向にバランスが取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-533万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容は相場が下落したためコール売りが優勢でしたが、コールの買い戻しも入っています。
Apr02C521は買い戻しの可能性が高く、Apr19’24C530が買われている点は強気目線ではないかと考えいます。
なお、Jun21’24C430とディープインザマネーのコールが買われていますが、調べるとP430と合わせて取引されているため、マーケットカメレオンのアルゴリズムではコール買いとなっていますが実際は裁定取引で使われているコール売りの可能性が高いと考えています。
まとめ
株価下落によりVIX系指標が悪化しました。
今週末の雇用統計に向けて様子見の展開となるかもしれません。