VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月21日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX1Dはさらに下落し、全体的にも下落傾向にあり市場は落ち着きを取り戻したように見えます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX9Dの下落が顕著です。全体的に幅が広がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が7%台と広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
昨日同様、0.85と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが下落し、VVIX移動平均は下を向き始める直前です。
VVIXとVIXの移動平均が下を向いてVVIX/VIXレシオが上向きになると良いバランスでエントリーチャンスとなるので、早めにリスクオンする場合は今からエントリーしても良いでしょう。
もう少し様子を見たい場合はVVIX/VIXレシオが移動平均を上回ったタイミングが良いのではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落してSKEWが一気に高まり、SLEW/VIXレシオも上昇しバランスは良い状態と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+608万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りが上位に来ており、次にコール買いとプット買いが続いています。
Mar28’24C523の買いが上位に入っていますが、月末コールが買い戻されていると考えられ、現状の勢いから、月末にかけて523ドルを超えてくるとの予想かもしれません。
まとめ
VIX系各指標の強さを見ると、各指標上では空は晴れているように思えます。
まもなくリスクオンできる環境が整うのではないでしょうか。