VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月11日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
CPIやFOMCを控えて様子見の相場だったようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXはCPI待ちで1DAYと9DAYが反応しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムは変わらず順調です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は14%と安定的に広がってきています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
9DAYは上がっていますが長期は下げてきています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.83と低位安定です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの移動平均が下向きになってきました。
VIXとVVIX両方が下向きになれば安定すると言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWが反応して急騰しています。
明日また戻ればいいのですが、少し気になる点です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+550万枚を超える買い圧力がありました。
プット売りとコール売りが上位に来て、コールの買い戻しが多く入ったものと思われます。
気になる点は3月満期のC477のOTMコールが買われている点が気になります。
その他には満期が5日以内の取引が中心で、ATMに対して5%がコール売りで赤、-5%がプット売りとコール買戻しで緑が立っており凪相場の特徴であると言えます。
本日のフローは平常運転であり目立った異変は無いように思えます。
まとめ