VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月12日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
原油高騰によるインフレの金利上昇懸念から下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
!DAY,9DAYが反応しています。
1DAYは今晩のCPI待ちでしょうか。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物との比較は右肩上がりのコンタンゴで先物プレミアムは変わりありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は8%台とほとんど変わっていません。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
タームストラクチャーは9DAYが反応している様子が分かります。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と0.9の節目に近づいています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは上向きで問題ありませんが、VVIXの移動平均が横向きになってきたところが気になります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を上回っているため懸念するほどではありません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
プット売りとコール売りが上位に来る、0DTEのトレーディングの形となっています。
平均よりも金額ベースで取引は少ないです。
昨日の取引では市場の動きを察知するほどの異変は無いように思え、売り買い交錯している様子がうかがえます。
まとめ
現状は問題なく見えますが、VIX/VIX3MやVVIXを注視しておいた方が良いでしょう。