VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年5月9日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年5月8日~5月9日朝の概況
CPIの発表前と米国債務上限問題もあり上値は重い感じでしょうか。
本日夜間のCPI発表待ちというところではないでしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは17.71ptとわずかに上がりました。
コンタンゴで、かつ指数よりも先物が上にある先物プレミアム状態です。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
指数と先物の関係も問題ありません。
昨日(5/8)の対談では平常時に戻ったと説明しましたが、5/9は1DAYと9DAYとVIXが反応しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
チャート幅が広いですが不安定な形に近づきつつるようです。
短期物が高いのはCPIに備えた買いヘッジでしょうか。
VIX/VIX3Mレシオ
0.84と、依然として基準ラインの0.9より低く推移しています。
VVIX/VIXレシオ
VVIXの移動平均が下がり始めました。
これによりVVIX/VIXレシオが上向いたので押し目買いという状況ではないでしょうか。
SKEW指数
VIXが反応してSKEWが上がったのでSKEW/VIXレシオが不安定になりました。
移動平均レベルは上向いているのでデッドクロスしなければよい姿と言えそうです。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
738万枚のロングポジション相当です。
プット売りが1番上に来ていますが、2番目はコール買いとなりました。
コール買いが入るのは、たいていは相場上昇の影響でコール売りの買い戻しが大半を占めますが
今回は下落したのでコール買いは相場上昇を狙っているのかもしれません。
4/10のATMやOTMがロングポジションとなっているので積極的な買いが入っているのでしょうか。
もしこれが市場からのサインであれば、相場上昇のヒントになるかもしれません。
ただし取引ボリュームが平均よりは低めです。
まとめ
VIXが少し反応して上がっており、VIX1DはCPI発表前ということで大きく反応しています。
VVIX/VIXレシオは好転しました。
ただしSKEW/VIXレシオはSKEWとVIXが同じように動いているのが気になります。
SKEW/VIXレシオとVVIX/VIXレシオが好転した時が買い場ではないかと感じます。