VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年5月6日(火)の米国市場の様子を分析しています。
日本時間5月7日(水)6:20時点のデータです。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
<TradingView提供のチャート>
S&P500
<TradingView提供のチャート>
NASDAQ総合指数
<TradingView提供のチャート>
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
株価が下落しVIXが反応しています。VIX指数は上昇しましたがコンタンゴ状態は維持しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
まだ不安定な状況が続き再度スクイーズ状態になりました。
<TradingView提供のチャート>
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており安定しています。
<vixcentral提供のチャート>
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物が指数よりも低い先物ディスカウントで、かつバックワーデーション状態になり相場が荒れている形です。
<vixcentral提供のチャート>
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.97と波乱の目途の1.0に近付いてきました。
<TradingView提供のチャート>
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに上昇し、VVIX/VIXレシオは下落しました。VVIX/VIXレシオ移動平均線を割り込む可能性も出てきました。
<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落する、下落方向にバランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオは原資産と連動しており目立った異変はありません。
<TradingView提供のチャート>
債券のボラティリティを示すMOVE指数
<TradingView提供のチャート>
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+100万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
<Marchet Cameleon提供>
まとめ
株価下落によりVIX指数が反応し先物も高くなりました。安定に向かうには時間を要する可能性があります。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】