VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年2月20日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しVIXが全体的に浮かびました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
少し幅が狭まりましたが、まだ充分幅が開いており安定状態にあると言えます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており安定しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物が指数よりも高い先物プレミアムで、かつコンタンゴ状態にあり平常の形です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回り、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが下落しVVIX/VIXレシオも下落、移動平均線を割り込みました。警戒する必要が出てきました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは横ばいでSKEWが下落する、バランスの悪い状態です。SKEW/VIXレシオは移動平均線を割り込む寸前まで低下しました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-638万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール入りの買い戻しが優勢であり上値が重い展開でした。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
VVIXとSKEWが移動平均線を割り込む水準まで低下してきました。やや警戒が必要な状況に変わりつつあります。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】