VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年1月日()の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXは少し反応した程度です。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的に幅が狭まり始めています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしていますが、このキャプチャは月曜朝に取得した時点では先物が時間外で上昇しています。
指数は算出時間外のため追従していません。夜の寄り付きで大きく上昇すると考えられます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
青のVIX先物は月曜日の朝取得した数値であり、土日のトランプ関税を受けて大きく反応しています。
指数が反応していないように見えるのは算出時間外のためでずれがあるからです。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.89と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは移動平均線を超えず、その移動平均線も水平から下向きに変わりつつあり株価下落に注意が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWも上昇しています。SKEW/VIXレシオは移動平均線を超えられず、移動平均線も下を向き始めました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-327万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
寄り付きは高値で推移したためプット売りとコール売りが出たものの、引けにかけて株価が下落したことでプットの買い戻しが入ったと考えられます。
さらに下落の保険としてプット買いも増えたようです。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
1月31日時点の評価では曇り+折りたたみ傘程度でしたが、土日を挟み月曜の時間外取引でVIX先物価格が大きく上昇しているため、下落への警戒が必要です。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】