VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年12月16日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落し、S&P500、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇しましたがVIXは前日に比べ若干上昇しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
少し幅が狭まりましたが、幅自体は充分広く安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物第1限月と第2限月の差が1.85に広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84と基準の0.9を下回り、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが移動平均線を割り込みました。
中身はVVIXが移動平均線より高い状態とVIXが上昇したためであり、警戒が必要なサインと言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落する、悪い方向にバランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオが移動平均線を再度割り込みました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+736万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール買い、コール売りがほぼ同数出ています。
コール買いは、寄り付きにコール売りで仕掛けた投資家がS&P500の上昇によりコール売りを買い戻したためだと考えられます。
相場上昇に伴いコール売りとその買戻しが出ているのは良い兆候です。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
VVIX/VIXレシオが移動平均線を割るところまで落ち込んできましたので警戒が必要です。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】