VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年8月28日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500が下落し、VIXは特にVIX1Dが大きく反応しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が再び狭まってきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態でですが、先物ディスカウントに位置関係が変わってきました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は1.68と狭まりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.90と基準の0.9に達しました。警戒が必要です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
昨日の下落でVVIX、VIXともに反応しています。VVIX/VIXレシオの移動平均は下向きのままです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWは横ばいで推移しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+24万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール買いとプット買いが優勢でした。
コール買いが多かった理由は、株価下落により現物株を手じまいした投資家が不要となったカバードコールを買い戻していると考えられます。
まとめ
VIXが反応して、先物ディスカウント、VIX/VIX3Mが基準の0.9に到達など、警戒のサインが出ています。