VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月5日(火)の米国市場の様子を分析しています。
(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しVIXは全体的に浮き上がっています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体が上昇し、特にVIX9Dが上昇することで若干スクイーズ状態になりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
VIX9Dが先物第1限月を上回っています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は6%台とまた縮まり、指数と先物の関係も開きが無くなっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.91と基準の0.9を上回りました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが共に上昇しています。
移動平均はは依然として下向きなので、今回の下落が今日以降続かなければVVIX/VIXレシオは上向くと考えられます。
なお、VVIX/VIXレシオの詳細な解説を有料セミナーで行いました。
動画の一般販売をしていますので興味がある方はこちらを確認ください。
https://shop.option-trade.jp/vix-option-basic/
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
昨日に続き、VIXが上昇しSKEWが下落する関係となっています。SKEW/VIXレシオは移動平均を下回りました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-324万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えますが、若干アウトオブザマネーからインザマネーのコール売りがあり、上値は重たい様子です。
その調整のためか雇用統計向けのMar08’24P510が買われているのを注目したいところです。
まとめ
昨日は大きな下落となりVIX1Dや9Dの数値は上昇しましたが、全体的にVIX系指標が崩れるほどの影響はないものと思われます。