VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月20日(火)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落し、特にVIX9DとVIX30Dが上昇しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
少し幅が狭まりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態ですが、先物と指数の位置関係はほぼ同等の高さにあります。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が縮まりました。
通常と異なりVIX指数が先物を若干上回っていることがわかります。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.94と基準の0.9を上回りました。少し注意が必要な状態に変わりつつあります。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが共に上昇して、VVIX/VIXレシオの移動平均の下向きが顕著になってきました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWが大幅に低下し、SKEW/VIXレシオを押し下げました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-273万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており相場が荒れていないときに出やすい形ですが、ATMから-5%のデルタショートが少し気になります。
これはデルタランキングで上位にきているFeb20’24C496やFeb20’24C496といったインザマネーコールのショートポジションによる影響と考えられ、株の持ち高調整の手仕舞い売りの代わりに用いられた可能性があります。
まとめ
VIX指数が上昇し先物第1限月の位置とほぼ変わらない状態になりました。
VIX/VIX3Mも基準の0.9を超えています。
また、VVIX/VIXレシオ、SKEW/VIXレシオがともに崩れてきています。
下落トレンドに入る可能性もありますので、注意が必要です。