VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月21日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
FOMC議事要旨が発表され想定通りであり、祝日前の持ち高調整というところでしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
1dAY、9DAYが若干反応していますが大したことはないでしょう。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第2限月の差は10%台と広がっています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態も充分広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を割り込んでいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXもVIXも下を向きVVIX/VIXレシオは上向きで安定しています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係もバランスは取れていると言えそうです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-140万枚に近いデルタマイナス状態でした。
中身はコール売りが先頭に来ています。
コール売りプット売りが上位に来ているのは順調な証拠です。
昨日は上昇しなかったのでコールの買い戻しはほとんど出ませんでした。
取引の大部分は0DTEであり、市場のトレースをしているにすぎません。
気になるのは10日~30日に200万枚のデルタマイナスが積み上がっている点が気になります。
内容はプット買いかコール売りになりますが、下落の方向に掛けているというわけではないと考えます。
興味深いのはC250の売りが株式ロングと合わせて取引されている点でありインザマネーのコール売りのカバードコールのようです。
コストを掛けないヘッジである可能性もあります。
まとめ
現状はVIXは悪い状況にはなっておらず順調な値を示しています。