VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月26日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウは7月の安値を割り込んでいます。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは反応しています。
5日間の中で最も高くなりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物ディスカウント状態に変わりました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物の形はギリギリコンタンゴ状態と言えます。
第1限月と第2限月の差はほとんどない状態まで進行しています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スパイクしそうな形状となりつつあります。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.96と節目の1.0に近づいてきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
下落の兆候の通りSPXは下げに転じてきました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXバランスも7ポイントと下落しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+1500万枚に迫るオプションのフローがありました。
中身を見るとプット売りが上位に来ています。
昨日は右肩下がりのずるずる下げていくパターンでしたが、プット売りを買い戻して逆張り的にプット売りを仕掛けたのかと思われます。
プットの買いが入ってくるのは仕方がないことですが、
コール買いが3位にあり、コール売りよりも取引ボリュームが多くあります。
逆張り的な入り方でしょうか。
通常はプット売りとコール売りが上位に来るところですが、コール買いがコール売りより多いのは珍しいです。
また、26日満期のP450とP445が昨日同様に大量のプット売りがあります。
これは単純なプット売りではなくポジションの返済売りではないでしょうか。
昨日一部を利食いして本日も利食いしているのかと推測できます。
満期が近いので、下げ止まりを予想するというよりは利食いをしているだけのような印象があります。
まとめ
VIX各種指標は完全に下向きです。
下げ止まるという兆候はなく、下げる方向のトレンドを示しています。