【米国市況概況】4月18日 VIXは下落したもののVVIXが上昇し始めました

  • VIX
投稿者名:守屋 史章  金森 雅人

VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年4月18日(火)の米国市場の様子を分析しています。

 

 

米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)

日本時間2023年4月18~4月19日朝の概況
NYダウ、NASDAQ小幅下落、S&P500上昇しましたが3指標とも前日比でそれほど変動はありませんでした。
NYダウ

<TradingView提供のチャート>

S&P500

<TradingView提供のチャート>

NASDAQ総合指数

<TradingView提供のチャート>

VIX指数とVIX先物の位置関係

VIX9DAYだけが若干反応しています。

<vixcentral提供のチャート>

コンタンゴチャートです。

<TradingView提供のチャート>

VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー

 

<vixcentral提供のチャート>

VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート

スクイーズチャートは前々日に9DAYが底になっている可能性を考えておきましょう。

<TradingView提供のチャート>

 

VIX/VIX3Mレシオ

VIX/VIX3Mは0.85と順調です。

<TradingView提供のチャート>

VVIX/VIXレシオ

VVIX/VIXレシオは上を向いています。

原因はVVIXが少し反応して、VIXが下がっているからです。VVIXの日足を見るとVVIXが反応していることが分かります。

このレシオ上昇は、VVIX移動平均とVIX移動平均では下がっているのが悪くありませんが、VVIXが反応している点に注意が必要です。

<TradingView提供のチャート>

SKEW指数

SKEW指数の上昇はVIXの大きな下落に連動しているから心配はありませんが、数値の上がり方が若干急な点が気になります。

SKEWとVIXのバランスは悪くありません。

ただし移動平均と乖離しており調整が入るきっかけになるかもしれません。様子を見ていきましょう。

<TradingView提供のチャート>

MOVE指数

<TradingView提供のチャート>

SPYのオーダーフロー

-613万枚のショートポジションとなりました。

コール売りが1番に来ています。

上値が弱く引けにかけて短期のコール売りを仕掛けていたのかと思われます。

<Marchet Cameleon提供>

まとめ

VVIX/VIXレシオが上昇しているものの移動平均はまだ下を向いていて異変はありませんが、VVIX単体で見ると上向いており、この状態が続くようだと移動平均も上がり始める傾向があるため気を付けましょう。

SKEW指数は上がっているように見えますが、VIXが凄く下がった影響であり異常ではないと考えますが、SKEW/VIXレシオの上がりが強すぎて移動平均と乖離しています。

過去の数値を見ると乖離が大きい場合は調整が入る傾向があり、SKEWが下がり始めVIXが上がる場合には気を付ける準備をしなければならないでしょう。

 

 

 

 

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守屋 史章(もりや ふみあき)株式会社M&F ASSET ARCHITECT 代表取締役
【著者情報】
守屋 史章(もりや ふみあき)
株式会社M&F Asset Architect 代表取締役
オプショントレード普及協会 主宰
宮崎県出身。
慶應義塾大学法学部法律学科卒、同法学研究科修士課程修了

個人投資家として企業数社に投資し、ビジネスオーナーを務める傍ら、証券などへの投資をも手掛ける。投資におけるオプション取引を普及させることを目的に、金森雅人氏と共同でオプショントレード普及協会を設立。短期トレーディングから長期運用まで幅広い投資ニーズをかなえる資産運用を研究している。
「オプションについて話せる仲間が見つからない」という孤独になりがちな投資の研究と意見交換を行える会員制のメンバーシップを中心に、個人投資家目線だからこその目からウロコの独創的アイデアと分かりやすい解説で、「わかる」「できる」をサポート。
資産運用を始めたい方へのバックアップや資産運用教育セミナー等を定期的に開催し、手厚いサポートと実直さで幅広い層から支持を得ている。
JPX(日本取引所グループ)主催のセミナー講師として登壇多数。日本におけるオプション取引の草分け的存在。
 

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