225miniより8.4倍も資金効率が良いオプション銘柄の選び方

投稿者名:金森 雅人

あなたは日経225miniよりも小資金で効率よく稼げる方法をご存知でしょうか?

日経225miniを使う場合、損失が限定されていないためどうしても余剰資金が必要になり、miniの証拠金自体は小さくても、本来は余剰資金まで考慮して計算して投資効率を考えなければいけません。

よって損失が限定されていない225miniでは、どのくらい余剰資金があればいいか明確な答えがありません。

だから必要以上に余分な資金を余らせておかなければならず、結果として資金効率が悪くなります。

その悩みを解決するのが、損失限定で証拠金不足の心配が無いのにもかかわらず、日経225miniと同じ利益を上げられるオプション取引になります。

さらに、多数の銘柄があるオプションの中でも、安いかどうかを判断する基準がインプライドボラティリティになります。

今回の記事ではなぜ日経225miniよりもオプションは資金効率が高いのか、さらにオプションを安く仕込むための銘柄選びにインプライドボラティリティをどう活用するのか解説します。

あなたもこの方法を身に付けることができれば、オプション料を安く支払って高レバレッジの取引を実現できるようになるでしょう。

日経225mini取引の資金効率とリスクは比例する

日経225miniは損失が限定されていませんので、余剰資金を確保しておかなければいけません。

余剰資金が足りなくなり証拠金不足になると、追証になります。

せっかく利益が見込める相場状況になっても、追証となって追加で証拠金を差し出さないと強制決済させられてしまうのでは、売買チャンスを逃してしまうことになります。

このような機会損失を防ぐために、余剰資金を数倍持っておく必要がありますので、資金効率を上げたらリスクは高まり、資金効率を考えなければリスクが低くなる関係にあります。

例えば月10%の利益を上げる投資に、必要証拠金の10倍の証拠金を持って取引をしたら、自己資金に占める利益の割合はいくらになると思いますか?

答えは1%です。

利益率は対証拠金ベースで10%でも、その10倍の資金を持っていたら、総資産に対する利益率は1/10/10=1%だけになります。

具体的数値で説明すると、たとえば月に2万円稼ぐ取引を、証拠金が20万あれば実現したとします。

この場合にどのくらい余剰資金を持つか考えた時に、証拠金と同額の20万円ではすぐに追証になってしまいますよね。

そこで仮に200万円の自己資金を持ってこの取引をした場合には、200万円を使って2万円の利益を確保したことになります。

2万円÷200万円=1%。

このように総資産額に対する利益率は非常に小さいものになってしまいます。

これが日経225miniを使った場合に、最大損失が明確になっていないことによる利益率の低下です。

月に10%の利益を狙っているのに、総資金ベースで1%しか稼げないというのでは、資金効率が悪いですよね。

資金を少なくレバレッジを掛けられる証拠金取引

日経225miniは証拠金取引になるので、本来の金額よりもずっと安価で取引できるような制度となっています。そのためレバレッジを掛けやすい商品です。

日経225miniの証拠金所要額は5.7万円(※適用期間2017/9/11~2017/9/15)となっていました。

もしこの日経225miniを1枚保有したとすると、5.7万円の証拠金だけで済むということです。

では実際の価格はいくら分を取引していることになるでしょうか。

それは、日経平均株価×100倍の時価総額の日経平均株価を取引と同じになりますので、日経平均株価の約2万円×100倍=200万円分です。

200万円分の時価総額の取引を、わずか5.7万円で行っていることになります。

実に35倍ものレバレッジを掛けた取引を実現しているのが日経225miniの取引になります。

このようにレバレッジを掛けられるのが証拠金取引の特徴で、必要な資金が実際の金額よりも安く済みます。

35倍のレバレッジを掛けたことによる弊害

このレバレッジの高さこそが証拠金取引の魅力でもあるのですが、もし5.7万円の証拠金しか用意せずに日経225miniを1枚買ったとしたら、レバレッジを掛けた分を何も対処せず放置していることになります。

この状態で少しでも下落した場合には、すぐに資金不足に陥ってしまうでしょう。

証拠金は差し出している保証金の役目であり、株価の下落はダイレクトに損益に影響してくるので、自己資金である5.7万円分の損失ですぐ証拠金不足になってしまいます。

もし日経平均が暴落した際には、含み損による自己資金の低下だけではなく、必要な証拠金も5.7万円から一気に跳ね上がる事が予想されますので、さらに保有し続けることが難しくなります。

本来なら丸代金、つまり200万円満額用意して取引するのが最も安全なのですが、せっかく証拠金取引をするのに丸代金を用意してリスクを取らないというのは資金効率の観点からも良くありません。

なので35倍にたいしてせめて1/3程度の10倍の資金を持っていたほうが安心感があるでしょう。

もちろん、証拠金取引でレバレッジを掛けて取引する事が利益を最大化する手段ですので、取引スキルを活用して証拠金不足を補う手段もあります。

具体的には逆指値注文などによるロスカット注文など発注スキルを使えば、レバレッジを高めていけることになります。

個人の技量で左右されるレバレッジを誰でも享受できるオプション

ではどこまでレバレッジを高められるのか。実は定量的に判定するのが難しいのです。

理由は個人のスキル、資金管理能力、おかれた状況などによって千差万別だからです。

究極にレバレッジを高めれば証拠金ぎりぎり、つまり5.7万円だけ保有して日経225miniを買うことも不可能ではないかもしれませんが、現実的ではないでしょう。

先ほども説明したように、5.7万円しか保有していなければ、ちょっと日経平均株価が値下がりしただけで追証になってしまうからです。

だから5.7万円に加えて、多少の証拠金を預けておくことになります。

この「多少」という点が、個人の裁量の範囲と投資スキルによって人それぞれになりますので、10倍の57万円程度確保すれば問題ないと考えるか、満額の200万円保有しないと安心できないのか、人によって異なります。

そしてこの余剰資金まで考慮した投資効率を考えたときに、投資が上手な人は余剰資金が少なくリターンを上げられますので投資効率を高められるので証拠金取引の恩恵にあずかれます。

しかし投資初心者の方は満額の証拠金分を入れてレバレッジを掛けずに取引をすることになるので投資効率が悪くなってしまうのです。

このように個人の技量によって投資効率が左右されてしまう銘柄を取引するよりも、裁量をいれずにきちんとレバレッジが掛かった状態で値上がり益を狙っていく事が出来れば、投資初心者でも思うように利益を上げられるとは思いませんか?

この問題点を解消した商品。それがオプションになります。

損失限定のオプションだから追加証拠金が不要

例えば日経225mini換算4単位をロングしたポジションを考えます。

日経225miniの証拠金は5.7万円でしたので、このポジションを保有するのに必要な証拠金は5.7万円×4枚=22.8万円です。

そしてその4単位のポジションと同じ損益になるようなオプションを選びます。

日経225miniの合計デルタが+0.4だとした場合には、同じくデルタ+0.4となるようなオプションを選定します。

デルタについてはアットザマネーを安く買えるweeklyオプションの魅力でも書いている通り、日経平均が1円動くとオプション料がどのくらい変化するかを示した尺度なので、日経225mini4枚分に相当するデルタは+0.4となります。

そこで選定したオプションが、デルタが+0.4で、そのオプション料が135円だったとします。

オプションの倍数は1000倍になりますので、13.5万円を支払うだけで日経225mini4枚分と同じポジションが出来上がります。

つまりオプションは日経225miniのわずか1/2の資金量で、同じ取引を実現できているのです。

それでいて、オプションは損失限定です。

日経225miniのように損失が限定されていない商品ではありませんので、追加で差し出す証拠金はありません。

よって余剰分は不要です。このように明瞭明快に必要資金が分かります。

ベテランと同じレバレッジを享受できるのオプションのメリット

必要資金が分かるとどんなメリットがあるのかというと、初心者にはとても安心感を持って、しかもベテラントレーダーと同じようにレバレッジを掛けた取引が出来るようになります。

日経225miniの場合は、これまで説明したようにベテラントレーダーでないと証拠金カツカツで取引できないし効率を高めるために技量が必要だったが、オプションを使うだけで投資初心者であっても資金効率を高めた取引を実現できます。

このように人の技量によるバラツキが発生しません。

「安心の現金一括払い」とでもいえるような、最大損失は支払った金額のみで済むオプションのメリットが享受できるのです。

ここに投資家の技量が入る余地がありませんので、ベテラントレーダーの場合は裁量を入れたほうが投資効率は良くなるかもしれません。

しかし投資初心者の場合には裁量がなければ無いほうが投資成績が安定しますので、極力裁量がないほうがありがたいですよね。

これが損失限定のオプションの買い戦略のメリットなのです。

日経225miniは証拠金が22.8万円必要で、さらに余剰資金分まで考慮しなければいけませんでした。

余剰資金は10倍相当を持っていたほうが安心だと冒頭で説明しましたが、仮にリスクを取って5倍程度しか確保しないで取引をしたとしても、22.8×5倍=114万円が証券口座に無ければいけません。

ところが、オプションは13.5万円だけです。それ以上は口座になくてもいいのです。

なぜなら、買いオプションは最大損失がオプション料に限定されているからです。

日経225miniで必要な114万円に対して、オプション買い戦略はわずか13.5万円です。

この差が8.4倍になります。

これがオプション買いによる損失限定の効果です。

日経225miniは反対方向に行くと損失が膨らんでしまう危険性がありますので、安心のために証拠金を多くする必要があります。

その証拠金と投資効率を天秤に掛けて最適なトレーディングをする楽しさを感じていれば日経225miniによるトレーディングをやってもいいですが、もしスリルのある取引はしたくないと思ったら、証拠金が増えて困る事が無いオプションを使って、思う存分どちらに値動きするか方向性を予測する投資をしたいところですよね。

オプションを安く買うためのインプライドボラティリティ

このようにオプション料を支払うことで、投資初心者でも日経225miniに対して8.4倍もの資金効率を高める事が出来ました。

しかし、このように資金効率を高めるメリットがあれば、それに対するデメリットも存在しています。

それがオプションの宿命である「支払ったオプション料は戻ってこない」という特徴です。

オプションは掛け捨て保険のようなものなので、オプションを買うと投下資金が戻ってきません。

例外が反対売買したときで、まだ価値が残っている時に転売すればオプション料の一部は戻ってくることもありますが、もし価値が無くなれば、支払ったオプション料は戻ってきません。

だからとにかく安く掛け捨て保険を掛ける必要があるのです。

もちろん前述したように日経225miniを買うよりも資金効率が高まるのだから、どのオプションでもいいや、と思うかもしれませんが、もし仮にオプション料が日経225miniの証拠金の22.8万円よりも高かったら、あなたは買いますか?

ちょっと考えてしまいますよね。

使用する証拠金が安くレバレッジが掛けられるのがオプションのメリットだったはずなのに、もし証拠金が日経225miniと同じ程度必要だということになれば、状況によっては日経225miniの方が優れている場合もあります。

特にお互いに同じような資金量で同じポジションを持てるとしたら、ベテラントレーダーであればあるほど、損益勘定を緻密にして日経225miniを選択して、自らの投資スキルによって証拠金の量を減らして資金効率を高めるかもしれません。

ですがもしあなたがそのような資金効率を高めるスキルに自信が無いときに、出来るだけオプションで高効率な投資を実現するにはどうしたらよいでしょうか。

実はオプションはそのタイミングによって高い時と安い時が存在します。

では今から取引しようと考えている銘柄のオプション料が高いのか安いのか、感覚ではなく数値で評価できたら比較しやすいと思いませんか?

見つけ方、そしてそしてオプション料が高い時と安いときについて、その判別方法があるのです。

オプションが高いのか安いのか、なんとなくの感覚ではなくてきちんと数値化されていれば投資判断できる、それがオプションのインプライドボラティリティなのです。

インプライドボラティリティはオプションにのみ存在する数値であり、この数値が低ければオプション料が安いといえるのです。

インプライドボラティリティは人気のバロメータ

このインプライドボラティリティは、人気のバロメータと同じです。

だからがインプライドボラティリティが高ければオプション料が高く、インプライドボラティリティがが低ければオプション料が安いという関係になっています。

インプライドボラティリティが低くなっている状態というのは、あまり人気が無い状態を指します。つまりそれほどオプションの需要が高まっていないということです。

ということは、インプライドボラティリティが低いときには仕込みどきであると言えますね。

オプションは保険に例えられるのですが、保険料が安い時に保険を掛けておけば、保険が高くなった時に掛けるよりも有利です。

もし保険金が支払われるのが一緒だとしたら、保険金が安い時に買っておいたほうが良いですよね。

買わないほうが良い場面はインプライドボラティリティが高いとき

インプライドボラティリティでオプション料が安い時が分かるようになりました。

では逆に、割高な場面というのも存在します。それもインプライドボラティリティで判断できます。

インプライドボラティリティが高いときには、オプション料が割高です。

割高な保険料を支払ってもかまわないと思っている人たちが大勢いるということを意味していますので、市場が荒れやすい相場と解釈も出来るでしょう。

このようにインプライドボラティリティを使えば、割安なオプションと割高なオプションを見分ける事ができるようになります。

まとめとオプション料を安く抑える銘柄選定について

日経225ミニとオプションを比べたい際には、証拠金所要額にもよりますがたいていはオプションの方がオプション料が安く、しかも損失限定で組成する事が出来ます。

そして、オプションを安く買うにはインプライドボラティリティが安い時に仕込む事が大切です。

ただし、相場状況によっては、インプライドボラティリティが高くてもどうしても買いたいという場面もあることでしょう。

エントリータイミングで都合よくインプライドボラティリティが低下している保証はありませんので、例えば今後の相場の方向性が読める状況になった時に、例え割高なオプションだとしてもさらに値上がりして利益を見込めると思えば買いたいこともあります。

実際のところ、インプライドボラティリティが安い時を狙いたくても、相場が変動しそうなときに都合よくインプライドボラティリティが低くなっているときばかりではありませんので、タイミングばかり狙っていては収益機会を逃してしまいかねません。

その時にどうしたらいいか。その解決策があります。

インプライドボラティリティが高いか安いかを調べる方法の他に、そもそもオプション料が安い銘柄を買ってしまえばいいのです。

この銘柄を知る事が出来れば、安く仕込む事ができるようになりますので相場の変動を収益に変えられるチャンスが広がります。

普通の投資家がインプライドボラティリティの低下を待つしかないと思っている時に、あなただけはオプションを買って存分に損失限定の効果を享受して値上がり益を得る事が出来るようになります。

仕掛けたい時に、安くオプションを買うのはどの銘柄を買えばいいのか。

その答えが、weeklyオプションなのです。

 

 

 

 

※当ブログは筆者の個人的な見解を示すものにすぎません。掲載しているデータの収集とその分析についても、筆者の個人的な視点に基づく分析であり、その有効性を保証するものではありません。解説においては、筆者の独自の視点で学習目的のために事例を簡略化している場合があるため、資料の中で紹介される事例は実際の相場とは異なる場合があります。取引事例についても、完全に再現しているものではなく、かつ、その有効性を担保するものではありません。また、本資料に含まれる記述や情報については十分精査しておりますが、その内容に関して筆者は一切責任を負いません。

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※株式取引(米国株式)、オプション取引(米国株オプション取引)においては、株式相場、為替相場の変動等によって損失が生じるおそれがあります。お取引に際しては、あらかじめお取引先の金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分に御理解いただいたうえで、御自身の判断と責任でお取引いただきますようお願い申し上げます。
 

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