VXXのカラ売りで3,780ドルの利益を得られるキングスライム理論

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投稿者名:金森 雅人

VXXは2009年にアメリカで上場されて以来、ほぼ右肩下がりに下落し続けている銘柄ですので、VXXをカラ売りすることで利益をあげることができます。

実際に今年の11月18日にVXX500枚を29ドルでカラ売りし1月12日に21.4ドルで買戻しをすれば3,780ドルの利益が出ます。

右上の21.43ドルが決済した価格、右下の29.04ドルがカラ売りした価格で、緑の3780USDが含み益となっています。

このVXXが新規上場したときは15,000ドル以上あったのですが、私がカラ売りしたときにはすでに15,000ドルから99%超の値下がりをしてしまった後の29ドルになったときでした。

もう0ドルになる寸前ですが、私はもっと下がると確信をしてカラ売りをしました。

現在は、私が利益確定した21.4ドルよりも、さらに株価が下落して13ドルになっています。

もう0ドル寸前だから妙味が無いと手控えるのも投資戦略としては良いのですが、もし0ドルになるまできちんと下落し続けるとしたら、今からでもVXXをカラ売りして利益を上げたいと思いませんか?

実はこのVXXは、株価が0ドルにならないようにズルい仕組みを使って株価を吊り上げているので、まだまだ株価は下がるのです。

このズルい仕組みとは、ドラゴンクエストのキングスライムのように、株同士が合体してしまうのです。

実はVXXはこれまで4回も合体を繰り返しています。

この記事ではVXXがキングスライムのように合体することで株価が上がってしまう現象について説明します。
この仕組みを理解すれば、現在の株価が13ドルと安値であってもまだまだ0ドルまで果てしなく遠く、しばらくは安心して投資できることが分かります。

VXXが減価する様子は錬金術のように、あなたに利益をもたらすでしょう。

投下資金をつぎ込むことで荒稼ぎできる可能性がある金融取引で、利益の追求を目指すことが可能となるVXXのカラ売りについて学びませんか?

VXXの株式併合はスライムの合体と同じ

スライムとは、日本で最も有名なロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」の初代「ドラクエ1」から最新版の「ドラクエⅩⅠ」に至るまで必ず登場している、超有名モンスターの名称です。

一番最初に対面する敵であり、レベル1の勇者にとっては強敵ですが、レベルが上がるごとに相対的に弱く感じるようになり、いつしか一発で倒せるようになってしまうザコキャラです。

しかし愛すべき容姿とそのザコキャラの存在感が市場に受け入れられて、常にドラクエシリーズの中に登場し続けます。

そしてドラゴンクエスト4にて、ついにスライムが8体集まることで合体ができるようになりドラクエプレーヤーに衝撃を与えました。
ザコキャラが集まって合体することで強敵に変わるとういう変身を遂げたわけです。

ザコのスライム1匹ずつは大したことなくても、4匹集まってキングスライムになるんです。

このザコキャラであるスライムが強敵に変わるという斬新な発想は、ドラクエ1,2,3とスライムを倒し続けてきたプレーヤーにとって新たな可能性を感じさせてくれる驚きの仕組みでした。

このスライムが集まってキングスライムになるのと同じ事を行っているのがVXXになります。

VXXがスライムのように合体する現象を「株式併合」と呼んでいます。

VXXの株式併合は10ドルの株が4株集まって40ドル1株になった

2016年8月に株価が10ドル以下になりました。
もうろそろそろ株価が0に近づくと思わせておいて、キングスライムのように合体し、株価が40ドルに上がりました。

このときスライムが4体集まって合体しました。つまり4株寄せ集めて1株に変えたのです。
このように株を集めて合体させているのが株式併合です。

1株10ドルの株を寄せ集めて合体させれば、10ドル+10ドル+10ドル+10ドル=40ドル となります。

株式保有者は100株保有していたら、いつの間にか25株に減らされてしまいます。
この際に投資家は株式併合したくないと抵抗することは出来ません。必ず応じることになります。

その代わりに株価が10ドルから40ドルにまで上昇します。


トータルの資産価値は、10ドル×100株=1,000ドル分だったものが、40ドル×25株=1,000ドルと時価総額は変わりません。
すでに株を保有している人は、併合前と併合後で価値が変わらないように配慮されていて、不都合が生じないようにしているのです。

そしてVXXがまた株価下落したら合体を繰り返します。

ゲームの中ではキングスライム同士が合体してさらに大きなスライムにはなりませんが、VXXの場合はキングスライムが時間計家と共に徐々にしぼんでしまい普通のスライムになり、その普通のスライムがまた4体集まってキングスライムになって息を吹き返す、というようなことを4回も繰り返しているのです。
小さくなっては合体し、小さくなっては合体して延命しているのです。

VXXの株式併合をyahoo financeでチェックする

VXXの株式併合がいつ行われたのか、yahoo financeでチェックしてみましょう。
yahooで4回の株式併合を確認することができます。

1行1か月ごとの価格を表示していて、赤枠が株式併合を行ったタイミングです。

日本でも株式併合はありますが、特に有名なのは株式分割でしょう。
株価が高くなりすぎると、投資家が買えない金額になってしまうのを避けるために株式分割を行うことがしばしばあります。

良く1対2などと比率であらわされますが、この意味は1株を2株に分割するということです。
その際に株価が変わらないと純粋に時価総額が2倍になってしまいますので、株価を半分にします。

例えば100円の10株を1対2で株式分割すると、50円の株価で20株保有することになる、という具合です。
この株式分割はスライムの例に挙げた株式併合と同様に、株式分割前後で、時価総額は変わりません。時価総額=株価×保有枚数なので、時価総額は株式分割後に変動はしないのです。

同様に株式併合時にも時価総額を一致するように株価が修正されます。

100円で10株保有している時に2対1の株式併合があれば200円で5株保有していることになります。
この株式併合前後で時価総額は変わりません。
このような仕組みで株式の保有枚数が減り株価が上昇します。

通常の株は、企業価値が高まって株価が上昇するので株式分割を行います。
例え株価が低迷しても、その株価を持ち上げるために株式併合を行うことは稀だと考えられます。

単純に株価を吊り上げたところで、株主のメリットが何も無いからです。

もし株式併合を行った後に業績が好調になり株価が上昇に転じた際には、今度は株式分割する羽目になります。
このような事務手続きは余計なコストを支払うだけなので、よっぽど何かしらの事情が無い限りは株式併合は行わないでしょう。

ところがVXXは株式併合を4回も繰り返しています。
4回も繰り返すということは、今後もまた株価が下落すれば株式併合を行うはずです。

そして4回も株式併合をしたということは、今後も株価が下がっていく可能性が高いということの裏返しでもあります。

なぜなら、業績好調になり株価が上がれば株式分割するはずが、4回も繰り返して株価を持ち上げる株式併合を行っているからです。
あまりVXXの株価上昇は期待しないほうが良いように思えます。

株式併合を行うとVXXが何年後に取引困難になるのか?

株価が下がっていくと、ある時に株を寄せ集めて合体させて株価を維持します。

株価を合体させると市場に流通している株数が徐々に減っていきます。よっていつかは発行株数が無くなって株式併合できなくなるときがやってくることになります。

スライムも、合体する相手がいなくなると合体できないのです。

ゲームの世界では敵のモンスターが成長することが無いのと同様に、スライムも自分で訓練してキングスライムになることはありません。
かならず仲間を見付けて合体することでキングスライムになるのです。

仲間がいないというのは、発行株数が少なくなって株式併合できなくなることを意味します。

今の発行株数が76,000K枚と記載されているので、市場に76,000,000株が流通しています。

先ほどのyahoo financeでは、2009年から2017年のおよそ8年間で4回の株式併合が行われました。
およそ2年ごとに1回株式併合を行うと想定します。

1回の株式併合に付き、4株が1株になっているので、2年で1/4株になると想定すれば1年当たり株数が半分になります。

つまり1年後には76,000,000株の半分の38,000,000株になり、その翌年はさらに半分の19,000,000になると考えられます。

このように毎年半分になり続けて株数が10,000株にまで縮小するには、およそ13年かかります。

よってこれまでの7年間と同じペースで株式併合が起きる場合であっても、13年近くは取引が出来るということになります。

ただしこの試算は株を1枚も発行しなかった場合になります。出資された金額によって株を発行するETFには該当しない可能性はあります。そのような控えめな試算でも、13年近くは充分取引可能です。

もし万が一VXXに魅力が無くなっても、同様な銘柄がアメリカ市場に出てくれば乗り換えることは可能ですので、類似の商品が出てくるれば問題ありません。

冒頭に説明したように、VXXは下落し続ける銘柄です。
投資家に人気が無くなってもおかしくないのですが、ETFの取引高は5番目に多いほど流通量が多い銘柄であり、取引量は充分確保されています。

現在の取引量をyahoo financeで調査すると、40,369,632と出ています。

株価が低迷してもなお、非常に流動性があることが分かります。

まとめとVXXカラ売りで利益を上げた取引事例

株式併合を繰り返して株価を持ち上げているので、まだ株価は0ドルになりません。単純計算でおよそ13年かかります。
そして現在13ドルの株価であっても、取引量が非常に多く流動性が高いです。

だからカラ売りを仕掛けることが出来ます。

VXXの下落を利益に変えるにはカラ売りをするのが最も簡単になります。
もしもVXXが高騰した時に備えて、余裕資金を持っておけば不慮の上昇には耐えられることができます。

13年以上もこの戦略を使い続けようとする場合には、類似商品が出てこない限り有効ではなくなるかもしれませんが、ETF大国のアメリカのことなので次の手をすぐ用意してくるのではないでしょうか。

よって13年以内にしっかりとVXXをカラ売りして利益をあげることができれば、次のETFで取引をする原資とすることが可能となります。
発行株数が少なくなり流動性が枯渇するまでは株式併合を繰り返すので、これからも安心してVXXをカラ売りできます。

このVXXの下落で利益を出した例がVXXとVXZのペアトレードで2367ドルの利益を得た方法になります。

 

 

 

 

※当ブログは筆者の個人的な見解を示すものにすぎません。掲載しているデータの収集とその分析についても、筆者の個人的な視点に基づく分析であり、その有効性を保証するものではありません。解説においては、筆者の独自の視点で学習目的のために事例を簡略化している場合があるため、資料の中で紹介される事例は実際の相場とは異なる場合があります。取引事例についても、完全に再現しているものではなく、かつ、その有効性を担保するものではありません。また、本資料に含まれる記述や情報については十分精査しておりますが、その内容に関して筆者は一切責任を負いません。

※当ブログは過去の市場分析と戦略案を検討するものでありますが、取り上げている投資戦略についてはシミュレーション上のものであり、確実にそのような結果が出ることを示すものではありません。また、相場状況によっては損失が出ていた可能性も十分にあり得ます。当該シミュレーション結果が解説の中で説明した戦略の優位性や利益を保証するものではありません。よって、その内容を将来に当てはめて利益が出ることを保証するものではありません。投資手法の有効性などにつきましては、読者の皆様において十分に内容をご精査いただき、商品の特性、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の投資判断と責任でお取引いただくようお願いします。

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